雄大な自然を前にする時、そこには優しい日の光に映し出された懐かしい風景や、時に心がしめつけられるような、美しくも切ない風景が、静かに何かを語りかけているのに気づく。複雑に混ざり合った空の色、風を引き連れて渚にたどり着いた潮騒。森の奥深くで悠久の時間から湧き出る泉。樹齢数百年という長い年歳月を数える木々たちの住む森を離れた私たちは、自然の中にある大切な何かを見い出し、時々立ち止まる。
アメリカ、カリフォルニア州北部の街フォルサムに暮らすジョン・ラッテンベリー画伯は、自然の中に宿る普遍的な美しさを見つめ、研究を重ねた豊かな表現力でキャンパスの世界に完璧な場所を追求し続けている。

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パーフェクトワールドを求めて
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