~ジョン・ラッテンベリー③~

ジョン・ラッテンンベリー


ジョン・ラッテンベリー画伯の版画サイン入れ

オリジナリティーの確立


社会に出たジョン・ラッテンベリー画伯は、自らの技術を高めるためにも、色々なクリエイティブな職業就き、研究を重ねていった。19歳の頃には雑誌や広告に使う写真をエアーブラシで加工・編集する会社に、20代の頃は印刷に携わる会社でプレートメイキング(*1)、プルーイング(*2)、カメラワークなどを担当。その後、コンピューターグラフィックの専門学校に通い、さらに研究を続けるなど、長い年月をかけて豊かな表現の世界を追求していった。

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また、ジョン・ラッテンベリー画伯が独自の芸術世界を求めた時に現れたのが、音楽の存在である。画伯の芸術活動は絵と音楽が同時進行してゆくのだという。作品に込められたイメージはキャンパスとともにグランドピアノやシンセサイザーを用いて独自の音楽世界をも構築してゆく。
また、制作活動に大切なのは家族と共に過ごす時間であるとも語る。自らの幼少時代に両親に連れて行ってもらった森や湖で家族と過ごし、自然の美しさや厳しさを子供たちに伝えながら、自らも芸術の分野における新たな発見を続けているのだ。

(*1)プレートメイキング…印刷に必要な製版を作る作業
(*2)プルーイング…印刷インクを調整し流し込む作業

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